Whim常用ユーザーとしての感想
はじめに
2019年2月に書いた記事:MaaSのWhimを利用してみましたで1ヶ月のWhim利用の感想を述べました。
その際に「今のところ自家用車と自転車を手放す予定はないため、完全にWhimに切り替えることは考えていませんが、持っていなければどんどん利用すると思います。」「HSLのきっぷアプリが以前からあるので、私を含め公共交通機関だけで事足りる人にはWhimの特別さは薄いかもしれません。」と書きましたが、その後もWhimの利用を続けた結果、心境の変化が出てきました。
1. ユーザーとしての私の利用条件
住宅兼オフィスがヘルシンキ市内(HSLのゾーンA)の非常に交通の便の良い場所にあります。私の利用した・しているサービスはWhim UrbanとWhim Urban 30です。これにはカーシェア以外の下記のサービスが入っています。2月の記事で述べている話は、まだ今年のシティサイクルが始まる前のWhim利用だったため、含まれるサービスは実質公共交通機関、タクシー配車とレンタカーのみでした。その後はHSLの公共交通機関とシティサイクルをメインに利用しています。
2. 現在のWhimの特徴
Whimで一括されているサービス:
- HSLの公共交通機関(≒ HSLのきっぷアプリ)
- シティサイクル(毎年4月〜10月)
- タクシーの配車と割安利用
- レンタカー
- カーシェア
HSLが4月にシステムを変更したのでそれに伴いWhimも変化しています。参考記事:HSLの新ゾーン分けによる"Whim"の変化
3. 感想:シティサイクル
4月に入り、今年のシティサイクル=シェアサイクルの運用が始まったので利用してみたところ、利用方法が簡単で、ステーションも多いためとても便利でした。自転車には3段階のギアがついており、サドルの高さ調節もレバーで簡単にできます。往路と復路に別のルートを使う時はシティサイクルを、家とジムの往復には自分の自転車をというように使い分けています。
シティサイクルのステーションが必ずしも都合のよい場所にあるわけではないし、時に1台も残っていないこともあります。それに運用期間外にも自転車で移動がしたいので、自分の自転車を手放そうとは思いませんが使い分けられるのは便利です。
4. 感想:自家用車の必要性
自家用車は所有しているわりに月に数回しか使っていません。シェア=エコの概念が自分にも芽生えたので年2回のタイヤ交換や維持費をかけるメリットがないと思い始めました。2月には手放す予定が全くなかったのに、全くといってよいほど必要性を感じなくなりました。それまではレンタカーの利便性を考えていなかったので、自分の中でレンタカーの選択肢が出てきたのはWhimの効果でしょう。
5. 感想:HSLのきっぷアプリとWhimどちらを使うか
WhimとHSLのきっぷアプリの30日定期券を比べるとWhimの方が2.30ユーロ高くなっています。その代わり他のサービスも付いています。「公共交通機関だけで事足りる人にはWhimの特別さは薄いかもしれません」と以前述べましたが、これはその通りで変わらずですが、家と職場の往復以外にもイレギュラーに広範囲を活動する人にはWhimが便利だと思います。
ヘルシンキでは、シェアビジネスが増えてきました。シェアサイクルにシェア電動スクーター、レンタカーやカーシェアが気軽にできるようになりかなり身近になっています。HSLのきっぷアプリとWhimの二択ではなく、その時々によってサービスを使い分け、組み合わせて自家用車を持たないエコライフに近く切り替えようと考えています。
写真:Ikada